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豊中町時代のマンホール

  • 2023年4月27日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

マンホール。街路の地下空間には下水道などが整備されており、その点検や清掃の時に人が入るための穴、あるいは排気のための穴、これがマン・ホールです。よく【マンホールの蓋(ふた)】を指してマンホールと呼ぶこともありますが、厳密に言えば違うんでしょうね。

そんなマンホールの蓋も、昔は現代のようなデザインや色のついたものはなく、黒っぽい茶色の重たい鉄板で、表面に滑り止めのための溝が切ってあるようなものばかりでした。

ここ豊中市は昔から下水道政策が進んでいて、とても古いマンホールの蓋をみかけることがあります。興味のない人にはただのマンホールにしかみえないでしょうけれども、好きな人にはたまらないレアもの!なのだそうです。

さて写真の蓋は、当社の取締役が発見し、撮影に成功した貴重なものです。といえば大げさなのですが、よくご覧ください。見にくいかもしれませんが、現代の表記とは逆に、右から左に向かって【豊中町】【水道】【排気舛(ます)】と読めそうです。

現在の「豊中市」ではなく「豊中町」時代の物だということがわかります。

豊中マニア以外の方に説明しますと、現在の豊中市は、もとは壬申の乱のあと天武天皇の時代、攝津國豐嶋郡の(…長くなるので中略~)要するに【】嶋郡の【】心地にあったいくつかの村が明治22(1889)年に合併して【豊中村】となり、さらにその周辺の村が合併して【豊中町】になったのが昭和2(1927)年。9年後の昭和11(1936)年には、さらにその周辺の村が合併してはじめて「豊中市」となります。

ですので「豊中町」時代は昭和2年から昭和11年までのわずか10年間しかなく、その時代、今から90年ほど昔に作られたマンホールの蓋が、今も現役だということです。ちなみに場所は岡町商店街、原田神社の前あたりということです。

これってすごくないですか?え、どうでもいい?そうですか。ではまた。