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遺跡?

  • 2023年7月11日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

佐賀県の吉野ケ里遺跡で、これまで「謎のエリア」とされてきた未発掘地域から、新たに木棺が出てきたそうですね。なんでもその場所にはもともと神社が建っていて発掘が容易ではなかったのが、その神社が移築されることになったことで、ようやく発掘調査ができるようになったのだとか。棺(ひつぎ)の中には土砂が入り込んでいて、埋葬者や副葬品などは確認できなかったということですが、棺の蓋に刻まれた線形が、実は天体、夜空の星を表しているんじゃないか、とか、棺が赤く塗られていた痕跡から、この地域の権力者の墓だったとか、色々言われております。1800年前の日本を想像するのも、歴史の愉しみ方の一つと言えますね。

そこでこの写真です。土の上に整然と並べられた四角形の石のように見えるものは、お墓でしょうか。もしかして1800年前の古墳?なんだと思われますか?

残念ながら(?)遺跡でも古墳でもありません。

これは某邸宅のリフォーム中の写真です。古い作りの家で、居間の床材を撤去し、コンクリートブロックを束石(つかいし)として置いたところです。現在はこの部分にセメントを流し込む方法が一般的ですが、ここは昔の工法をそのまま活かしますので、土のままです。ゴロゴロした石が転がっているのは、土のさらに下でつき固められていたグリ(割栗石)です。ここまでは土工さんが整えてくれます。この上に床を作ってゆきますので、高さも均一です。

ここから先は大工さんの出番です。この束石の上に「束(つか)」を据え、その上に大引きや根太(ねだ)と呼ばれる床材を乗せ、床下を形成してゆきます。どんな様子になりますでしょうか。お楽しみに。ではまた。