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後出し孔明

  • 2023年10月23日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

石碑には【三國聖地】とあります。豊中市三国(みくに)でないことは、お分かりだと思います。三国志の【蜀】の英雄たちを祀っている【武侯祠】というところです。私が行ったわけではなく、ネットのフリー画像から拝借しました。

西暦2~3世紀の中国。戦乱によって漢帝国は滅び、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という3つの国に分裂しました。これを三国(さんごく)時代といい、この時代の出来事を歴史書としてまとめたものが【三国志】、さらにその三国志を娯楽作品として脚色したものが【三国志演義】です。私も横山光輝の漫画「三国志」全60巻を、むさぼるように読んだ遠い記憶があります。

あれから数十年。先週、テレビドラマ【パリピ孔明】を視ました。

孔明(こうめい)とは三国志に登場する歴史上の人物・諸葛亮(しょかつりょう)の字(あざな=通称)で、諸葛孔明といえば、三国志を知らない方でも聞いたことがあるかもしれません。

さらに昭和生まれの方のために説明しますが、パリピとは、パーティーやクラブイベントなど、都会のにぎやかな集まりに参加して、騒ぐのが好きな若者たち=パーティー・ピープル、略してパリピです。渋谷のハロウィンのニュースなどを見る限り、あまりいい印象はないかもしれませんが、本人たちは楽しんでおり、まあ、あんな感じの人たちです。

ドラマは、俳優の向井理(むかいおさむ)さん扮する諸葛孔明が、現代日本の渋谷に転生?タイムスリップ?してどうこう、という荒唐無稽(こうとうむけい)な物語で、なんだか陳腐(ちんぷ)な感じがしないでもないのですが、三国志に詳しい方なら多少ニヤッとする場面もあったり、「三国志」の新しい切り口というかなんというか…、とブツブツ言いながらもしっかり見ております。

【三顧の礼】【水魚の交わり】【泣いて馬謖を斬る】その他たくさんの故事成語の語源となっている諸葛孔明の事跡ですが、昔ならいざ知らず、今日私たちの会話で使われることは、ほとんどなくなったような気がします。三国志の物語を読んでいれば、自然と身につくものですが。読まないんですかねえ、今の若者は三国志を。他に娯楽がたくさんありますでしょうが、三国志も面白いですよ?

ところで、令和の現在になって【後出し孔明】というコトワザ(?)が誕生しているようですがご存知ですか?

三国志作品に登場する諸葛孔明が、何事も予見している天才策略家として描かれていることと、じゃんけんで相手の手を見た後から勝ち手を出すインチキ、通称後出しじゃんけん】とをかけて、後になってから「実は私は最初から全てわかっていましたよ」みたいにいう人をさして【後出し孔明】というそうです。皆さんの周りにそういう人、いませんか?ではまた。