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某国立大学附属病院新棟 その②地下室のそのウラ

  • 2025年3月3日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

見学シリーズ第2弾、と書いてしまうとやはり面白くないのですな、某国立大学医学部付属病院の新棟の偵察レポートです。

建設中の現場見学ですので、あちこちに内装の職人さんや医療機器の関係者らしい人たちが往来しています。内装系の職人さんは若い方が多いですね。女性の職人さんもちらほら見受けます。

さて我々スパイ?御一行様は、1階から非常階段を使って地下階へ移動しました。病院が完成してしまうと、もっぱらエスカレーターやエレベーターを使うことになりますでしょうから、こんな非常階段もそれこそ非常時以外は使うこともないのでしょうね。

さて地下階。この新病棟はセクションによって色分けされており、例えば放射線科ならこの色、眼科ならあの色、と色で判別できるようになっています。

大型の特殊医療機器はすでに搬入は完了していました。MRIのような機器などは強力な磁力を発生させるので、周辺に磁力の影響を及ばせないようにするために、先に搬入をしてしまってから、搬入口分厚いコンクリートの壁でふさがれているのだそうです。

そこからさらに下は、一般の方は入れない最下層ゾーン【免震層】です。ここには天然ゴムによる防振装置や鋼材ダンパーが備えられており、あらゆる揺れを抑えるための様々な仕掛けが施されています。「弾性すべり支承」は橋なんかの大きなを造っている土木系の方ならわかるでしょうが、簡単に言いますと、橋に大きな力(地震や台風など)がかかって壊れないように、力を吸収してしまう装置です。土木に詳しくない私の頭では「男性スベリ師匠」ぐらいにしか変換できませんので、なんのこっちゃ、というところですが、このように一般の方の目に触れないところでも、建物を健全に維持し、病院機能をマヒさせないための防災の仕組みを垣間見たのでした。免震構造、築50年の我が家にもほしいです。

次回は新棟見学第3弾、医療フロアをざっと見学したところでを紹介します。ではまた。

 

 

 

 

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