皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
6月3日は、森田工務店創業者・森田仙吉(せんきち)の祥月命日で、お墓の掃除とお参りに行きました。創業者といっても、昭和55(1980)年に亡くなっていますので、当時の創業者を知っているのは、今ではごくわずかです。現役の職人さんだと、ブリキ屋さん、鉄工さん、大工さんは1人だけでしょうか。他の大工さん、ガラス屋さん、タイル屋さん、皆代替わりしています。そのころ私は幼稚園の年長さんでした。創業者は私の祖父にあたります。
創業者・森田仙吉のエピソードをひとつ紹介します。仙吉宅は工務店のすぐ近くにありましたので、職人の作業場の音がよく聞こえてくるのです。今でこそ工程によっては「鉄砲」と呼ばれる釘打ち機で「パスッパスッパス」とテンポよく釘を打って済ませるところもありますが、当時は全部金づちです。大工が釘をたたく音が聞こえてくると、その音だけで「あれは〇〇大工や」と言い当てたと聞きます。大工によって釘を打つときの強弱、リズムがあるのだそうです。たたき上げの親方だった仙吉は、大工衆のそれぞれのクセをよく知っていたんですね。創業者のことをご存じの方がもしこのブログを読んでくださっていたら、今日がご命日です、思い出してあげてください。ではまた。