皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
建築現場では、よく足場やシートがかけられていますが、工事中の家の中では、どんな作業が行われているのだろう、と興味深々なのは私だけでしょうか?
今回は、工事現場の中の、そのまた裏の方を紹介します。
ここは小屋裏(屋根裏の空間)です。銀色の宇宙服を着た人が宇宙遊泳しているように見えませんか?見えない?ああ、そうですか。
種明かしをしますと、これは「ダクト」といって、太い管の中を空気が通るようになっているものをいいます。写真のダクトは、なんと『全館空調用』ダクトです。
大きなビルや施設などで、建物全体を快適な温度に保つため、全館空調システムを採用しているところがありますが、その一軒家版がこれです。銀色の宇宙服の正体は、巨大なエアコンからの風を各部屋に送るための、風の通り道だったのです。
一般的な家屋の場合、部屋ごとにエアコンがついていたり、いなかったり、というところだと思いますが、このお宅では、どの部屋に入っても、エアコンが効いて快適な環境なのでしょうね。普通の電気屋さんでは売っていません。お値段のほうも、自動車がポンと買えるくらいです。すごいですね~。
ところで、もしも大工さんが先に天井を張ってしまったら、こんな大きな機械を狭い天井裏に入れるなんて、無理な話ですよね。職人の腕前はもちろんですが、それだけでは家は建ちません。そういった工程のチェック、肝心要(かんじんかなめ)の施工管理がしっかりできていてこそ、家は建つのです。仕事は段取りといいますが、その通りです。
見て楽しい やって楽しい施工管理。ではまた。