皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
30年以上当社の仕事をお願いしてきた大ベテランの常用大工さんが、この1月に股関節の手術をされ、これを機に引退されました。
昔気質の職人さんで、年齢も70をいくつもでていますが、私が現場に行くといつも、ひょこん、と頭を下げてくれます。大工さんはサービス業ではないので、中にはいかついオッチャンもいるのですが、森田工務店の大工さんは皆穏やかで行儀がいい、と施主さんからもよく褒めて頂きます。この大工さんもそうでした。
そんな穏やかなこの方が、いざ引退するとなると、長年の道具類もスパっと処分してしまい、電話にもまったく出ない。皆、また復帰して活躍してくれると思っていましたので、引退宣言を聞いてびっくりです。会って話をしましたら、静かで穏やか眼差しの中にも、確たる信念をもって決断したことが伝わってきました。
これからは高齢化社会、いや、超高齢化社会といわれます。現場の第一線でなくても、若手の指導役とか、大工職としての経験値はすごいわけですから、70歳代の職人さんにも活躍の機会を用意していたのですが、この方の意思を、私たちは尊重することにします。
どうぞいつまでもお元気で。リハビリついでに、また会社に遊びに来てください。ではまた。