皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
今回のタイトルは「柱の傷」としましたが、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
もうすぐ5月、端午の節句です。「柱の傷はおととしの~」で始まる有名な童謡「せいくらべ」の一節を思い浮かべる方が多いかと思ったのですが、「瑕疵(かし)」とか「補修」とか思い浮かんだあなたはもしかして建築関係者か法律関係者ですか?
完成した新築の家をお施主(せしゅ)さんに引き渡す時に、傷でもついていたら大変です。こうならないよう、工事中に万一傷や汚れがついていたら、すぐに「手直し」にかかります。補修できれいに治ることもあれば、最悪は部材の交換です。どちらにしても、時間も費用も余計にかかることですから、当然そういったことは避けたいわけで、大事な部分はできるだけ接触しないように、やわらかい緩衝材やシートなどで覆ったりして、傷や汚れがつかないように保護します。これを「養生(ようじょう)」といいます。お施主さんが気がつかないところまで、当社の番頭さんや職人さんは注意を払っています。
かといって別に「私やってます!」というアピールすることでもありませんし、伝わらない部分でしょうけれども、それが森田工務店のスタイルなのでしょうかね。派手は商売はしません。
新築の完成を心待ちにしておられる施主さんに、気持ちよく引き渡したい。そして喜んでもらいたい。そういう気持ちで、番頭さんは目を光らせ、職人さんは腕を振るっています。
さて今回は「せいくらべ」の歌詞のような、ほのぼのしたエピソードを書こうと思っていたのですが、書いているうちにどんどん脱線しまして瑕疵の話として落ち着きました。
もともと書こうと考えていた「歌詞」のほうのお話は次回のお楽しみということで、ひとつ貸しにしておいてください。あ、お菓子食べます?いらない?ではまた。