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安全を考える

  • 2022年10月31日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

ハッピーハロウィンというにはあまりにも痛ましい雑踏事故が、お隣り・韓国で起こってしまったようです。まず犠牲者に哀悼の意を表します。

なぜこんなことが?警備体制は、安全環境はどうなっていたのか?と気になります。

『雑踏』というのは、平たく言えば、人混みですね。私は前職でそういう仕事もしておりまして、研修の一環として、1平方メートルの枠の中に4人の成人男性が入ったらどうなるか、という実験なんかもしました。

実際にやってみますと、まあ窮屈です。そこから合図して、4人が同じ方向に歩いて前進、停止しますと、必ず前後左右の人と接触します。この4人が雑踏の「最小値」といえます。5人目がこの枠の中に加わろうとすると、自然と誰かが押し出されはみ出てしまいます。ですので、イベント警備などは通常、この1平方メートル範囲の雑踏密度が極力「3人以下」に抑えられるよう、狭い通路は一方通行にしたり、群集をブロックに分けたり、ゴー&ストップをかけたり、導線(行列)を長く伸ばしたり、と実にいろいろ調節を加えながら実施されます。

雑踏人数が増えますと、「群衆心理」が加わります。これらも十分考慮しての警備体制が求められます。一度群衆に「パニック」「暴動」が起きてしまえば、手に負えません。

この考え方を基に、日本では警察官や警備員、スタッフなどが、大規模イベントの安全管理・誘導を行なっています。必然的に、相応の誘導員が要りますが、現在の日本のイベント警備は、2001年、兵庫県明石市で起きた雑踏事故=失敗=が大きな教訓となっています。

森田工務店は建設会社ですので「安全第一」を掲げています。今回の事故とは規模から何から違うわけですが、実は「安全」という大きな観点からとらえると、同じなんです。

道端に石ころが落ちていました。たかが石ころ、跨(また)いで通れば躓(つまづ)かない、安全だ、と思われるかもしれませんが、それは目先の回避行動に過ぎず、問題の解決ではありません。本当の安全とは、その『石ころ(=転倒事故の可能性)』を撤去することなのです。

事故は、大小にかかわらず、ほんのちょっとしたことから起こります。極論すれば、その石ころを、危険因子と認識して、どれだけ早く、どのように適切に処置(予防)するか、という事に尽きます。安全とは、その努力の連続に他ならないわけです。

安全第一!

つい小難しい内容?になってしまいましたが、要するに「安全ってとっても大事だよ」、という話でございます。ではまた。