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大丈夫で大丈夫ですか?

  • 2023年2月2日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

令和5(2023)年NHK大河ドラマ『どうする家康』、いまのところ第4話までなんとなく観ております。主人公・徳川家康を演じますのは松本潤さん。徳川家康役はこれまでいろいろな俳優さんが演じてこられましたが、松潤家康はどうするのでしょうか。織田信長役に岡田准一さん、今川義元役に野村萬斎さん、武田信玄役に阿部寛さん、それぞれ強烈な個性を持った役者さんたちです。

先日、事務所の引出の奥の方から、昔の竹製定規が出てきたので、現在の定規と比べてみましたが、今回はそこにからめた話となります(詳しくはコチラ)。昔の長さの単位は、1分(いちぶ=約3.03mm)の10倍で1寸(いっすん=3.03㎝)、さらに10倍で1尺(いっしゃく=30.3㎝)でした。尺の次の単位は、1尺の6倍で1間(いっけん)となります。このあたりのことは、ご年配の方ならよくご存じでしょう。

「間」は日本の建築や不動産などで、今でも「間取り」の基準として使われています。尺の10倍ではなく6倍なのが不思議なところですが、これはなんと日本独自の寸法だそうで、元は建築に関わる用語で、柱から柱の「間」のことを指したものです。建築とはそもそも人間の住生活に根差したものですから、間もまた、日本人の生活空間に深く関係する単位といえそうです。この「間」の話もまた面白いのですが、これはまた別の機会に取っておきます。

1尺の10倍は1丈(いちじょう=3.03m)と定められています。余談ですが、昔の中国では、1尺を約18㎝と定められていたそうで、その10倍である1丈は約180㎝。昔のアジア系の人種で180㎝もある人は「身長が1丈もある=立派な成人男性」として「丈夫(じょうぶ)」と呼び、さらに身長に加えて体格もがっしりと立派な男性のことを「大丈夫」と言ったそうです。現在の「大丈夫」の使い方とはかなり異なりますが、「背(せたけ)」のように、身長に関する言葉の中に「」という漢字が残っているのも興味深いところですね。

冒頭の大河ドラマの話に返りまして、戦国時代の武田信玄で5尺1寸(約153㎝)と言われていますが、「どうする家康」で武田信玄を演じる阿部寛さんの身長は190㎝強(ざっと6尺3寸)!きっと思惑があってのキャスティングだとは思いますが、こんな「大丈夫」で大丈夫でしょうか?どうなる家康!?ではまた。

武田信玄、身長153㎝!470年前の平均身長だとか