皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
リフォーム作業、淡々と進んでおります!先日お話しをしました昭和40年代の住宅改装の続きです。
土工さんが整えてくれた束石の上に、今度は大工さんが「大引(おおびき」という部材を配していく作業です。
大引は、建物の力を地面に伝えて1階部分を支えてくれる部材です。この大引を下で支えているのが束(つか)、正式には床束(ゆかづか)です。
「束」はもともと昔の単位のひとつで、平均的な成人男性の握りこぶし一つ分の長さとも言われますが、かといって床束はこぶし一つ分というわけにもいかず…ふた束半、といったところでしょうか。
昔は束も材木の端材などを上手に加工して使っていましたが、近頃はだいたい金属製です。金属製の束はネジのように回すことで、高さを調節ができるようになっています、木材の束だと、一度切ったり削ったりした部分は元に戻せませんから、やはり長短の調節ができると便利ですね。
さあ、大引がダイナミックに配されましたので、現場は土の香りに、木の香りが加わってきました。この後、床の下地となる「根太(ねだ)」が入ってきますと、床組みらしくなってきますよ。楽しみですね!ではまた。