皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
某現場にて、屋根のリフォームを行っていますが、作業前、屋根屋さんがうずくまってゴソゴソしているので覗き込んでみますと。
これから現場である屋根に上がるのに、地下足袋に履き替えていたのでした。若い方は地下足袋(ジカタビ)などご存知でしょうか。
ゴム底の足袋で、この上から靴や草履などをはく必要がなく、直(じか)に歩くことができる足袋(たび)です。親指部分と他の指の部分が二股になっているので、足の指に力が入る=踏ん張りがききやすいこと、そしてやはり足袋ですので、コハゼといって、足袋がずれないように留め上げていくための「ホック(留め具)」があるのが特徴です。足袋はヒモでもジッパーでもありません。コハゼです。イッツ・ジャパニーズ・スターイル、であります。
昔の建築系の職人さんは、ほとんどが地下足袋を着用していたように記憶しますが、現在は安全靴や運動靴の方が多く、地下足袋を愛用されている方は屋根屋さんとごく一部の建築系職人さんでしょうか。ほんと、見なくなりましたよ。
この職人さんに聞いてみますと、
「屋根の上のような斜面で作業するには、地下足袋でないと踏ん張りがきかんおですわ。靴で上がると不安よ」だそうです。(※個人の感想です。)
もちろん作業靴で屋根に上がる職人さんもいます。まあ、好みのスタイルであったり、長年の慣習であったり、人それぞれという事ですかね。何にしても、安全第一、事故・ケガをしないのが一番です。ではまた。