皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
屋根作業パート2、従来の和瓦を剥がしていきます。屋根屋さんは上と下に分かれ、瓦をはずす人、下ろす人、受ける人、そして私は見てる人…と、(私以外は)皆、手際よく進めてゆきます。
瓦を取り去ると、屋根一面に黄土色の土が出てきました。昔の工法で「土葺き」といって、この上に瓦が乗っていたんですね。釘留めの代わりにこの土が接着剤の役目を果たしているそうで、なんでも土にワラを混ぜたりして土に粘り気を持たせると聞きましたが、土壁と同じでしょうか。それでもさすがに数十年も経ちますと、接着力も弱っているでしょうね。
しかしこうして見ると、土もかなりの量です。さらに瓦が乗ったら、重量も相当でしょう。そんな屋根を支えるために、梁も太く大きなものを使っています。
昔に比べて建材が研究され進化していますので、現代の屋根は軽量化させることによって耐震性を高める考え方に基づいた施工方法ですが、昔の屋根は重量で上から建物を抑えるという考え方だったのでしょうか。先人たちの知恵だったのでしょうね。
さてここからさらにこの土を除けますと、そこに出てくるのは…次回のお楽しみ。ではまた。