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そのエアコンはどうなったのか

  • 2024年9月12日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
前回のブログでは、エアコン動作不良の原因などをお伝えしましたが、連絡があったお宅のかれこれ30年前のエアコンはどうなったのか、という続編になります。

当初、冷媒ガスが漏れているのではないか、という疑いでわざわざ秘蔵のR22を空調屋さんが持ってきてくれたのですが、ガスの圧を調べると、十分→ガス漏れではなかったようです。すると何が原因で冷風が出なくなったのか。空調屋さんもじーっと室外機を見つめています。ガス漏れでなかったとすると、他に故障の原因があるのでしょうね。

室外機の中には基盤、ガスタンク、ファン、そしてフィンなどが収まっているのですが、何がどうなっているのか、素人の私にはまったく見当がつきません。

観察を続けていますと、室内機のエアコンは動いているのに室外機のファンが止まりました。これでは室内のぬくい空気を外部に排出することができません。

さらにしばらく様子を見ていると、ファンは再び動き出すのですが、ぬくい空気を排出する前に、また止まってしまいました。

実は室外機の中には、上記の機器のほかに温度センサーがいくつか入っているのだそうで、この温度センサーが劣化などで正しく感知しなくなると、なんでもないときに室外機が高温になっていると勘違い(【感知ちがい】?)し、安全装置が働いて室外機を停止させてしまうようです。

水をかけて冷やしてみてはどうか、とフィンのあたりに水をかけてみましたが、このような昭和的戦術では正常に戻りませんました。

30年前の部品などは現在入手が困難ですので、これ以上は空調屋さんも対応できないということで、引き上げてもらいました。

その後の経緯は書きませんが、結果的にエアコンは奇跡の復活を遂げ、お客さんに喜んでもらえましたので、私たちの仕事ではなかったのですが、ホッとしております。私の祈りが天に通じたのだと思っています。

エアコンの室外機は、日常生活において素人が中を開けて触るものではありません。

取り扱いを間違えると、冷媒ガスが漏れたり火災の原因になったりと、リスクが高いといわれていますので、良い子の皆さんはぜったいに中を開けたり、信号銅線の表面を磨いたり接点復活材を塗布したり、ましてや冷媒ガスタンクの温度センサーを引っ張り出してどこかから持ってきた代用品と付け替えたりなどしてはいけません。くれぐれもよろしくお願いします。ではまた。