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某国立大学附属病院新棟 その③10000歩でした

  • 2025年3月7日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

写真紹介のないレポートもなかなか面白くないかもしれませんが、某国立大学附属病院の潜入(見学)の最終回です。いまさらながら誤解のないように言っておきますが、この新棟を建設したのは、私たち森田工務店ではありません。一応断っておきます。

地下階の免震層を見た後は、パイプ室、サーバー室など一般人が入れないところを見せていただきました。それぞれの用途や特徴に合わせて工夫が凝らされています。パイプ室の配管は、接続に間違いがあっては大変ですので、赤色(温水)青色(冷水)と明確に分けられていました。サーバー室はコンピューター社会になくてはならない心臓部ですので、温度管理、排熱処理などがしっかり考えられています。目新しさこそないものの、事故防止のために重要なリスク回避をしっかり行っている、という印象です。

いろいろ見せていただいたうちの一部だけ紹介します。

眼科はアイ・センターというそうです。どこか地方の旅館で見た記憶がありますが、天井照明を床に当てると床がスクリーンの役割を果たし、そこに診察室などの案内表示が映し出されるという仕組みです。文字だけではわかりにくいですよね。また眼科だけあって、患者さんの目の症状に配慮したやさしいライティングが印象的でした。

産婦人科とまとめて言ったりしますが、厳密には産科と婦人科は別物だそうで、この新棟においては、それぞれの患者さんの心情に配慮する形で、しっかり分かれていました。感心したのは動線です。妊婦さんの緊急事態に迅速に対応するために、分娩室に最短時間で行けるようなルートの想定がなされています。設計さんも現場の意見をよくよく吸い上げて苦心されたことと思います。机の上で、頭の中で想像することと、現場で、目の前で経験して思うことは全く違いますよね。なるべく現場がやりやすいように、というのは、私の信条でもあります。

見学も上がったり下りたりで、後半になるとだんだんくたびれてきましたので、ゴールを迎えた頃にはほっとしました。気が付けば約10,000歩ばかり歩いていました。ご案内同行頂いたスタッフの方には感謝です。

驚いたのは同業他社の社長さんで80歳代後半の方も一緒に見学されていましたが、この方は何事もなかったようにピンピンしておられました。大学病院さんはこの社長さんの肉体のメカニズムを研究されてもいいかもしれませんね。

ということで、大阪府の阪大病院前という駅の近くにあるにある某国立大学附属病院の新棟、3回にわたってレポートしてまいりましたが、面白かったのはじかに見学してきた私だけで、これを読んでいる方はどこまでついてこられたでしょうか。

そのうち公(おおやけ)のプレスリリースもあると思いますので、気になった方は私に聞かず、そちらをご覧ください。ではまた。

 

 

 

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