皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
5/11から、春の交通安全週間が始まっています。初日である昨日、法定の安全運転管理者講習会に参加してきました。
交通事故件数の推移に始まり、管理の「見える化」の話、タイヤの安全性についてなどは、日ごろの管理や定期点検の中で取り入れているところですが、大事なことを定期的に再確認するという意味においては、有意義な講習です。
「認知」「判断」「操作」の運転サイクルの中で起こりうる「エラー」に関する話が特に面白かったので、少しだけ紹介します。
「お」というひらがなを90秒間でいくつ書けますか。
「あ」とか「す」にならないよう、時間内になるべくたくさん、正確に書くこと。
あらかじめ、書けるであろう予定個数を書いておいてください。
では、用意、スタート。
…と、私のメモ帳には、きっと後からみて「なんじゃこりゃ」という数の「お」の字が書き連ねてあります。私の「お」の予定個数はなんとなく100個、結果は89個で、そのうち正しく書けなかった「お」は2個。なぜか「を」と「あ」が混ざっていたので、87個ですか。他にも若干アヤシイ文字もありますが…。
同じ文字を書いているうちに、自分は何を書いているんだろう、とぼんやりしてくる経験は、小学校の国語の宿題で経験済みです。そこでスピードを上げようとしたり、ちょっと一瞬の気の迷いで、私の場合、「お」が「を」「あ」になってしまいました。
これは仁平義明(にへいよしあき)という学者さんの研究で「急速反復書写」の実験だそうで、この書き損じを「意図した行為と違う行為をしてしまった=スリップ」といいます。
ここで大事なのは、この結果の良し悪しではなく、人間はどこかで「エラー」を起こしてしまうものだ、と「知ること」です。
自動車の運転に置き換えれば、運転中のわき見や、疲れなどによる集中力の低下など、ちょっとの気の緩みで、大きな事故を引き起こしてしまう可能性があるということですね。飲酒運転など論外です。
交通の安全はお互いの注意とマナーで守られるものです。どうぞご安全に。ではまた。