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工務店会 in 宮崎(4)ひょっとこ と おかめ!

  • 2025年11月10日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

宮崎編、退屈してませんか。読み飛ばして頂いてもかまいませんよ?ご興味のある方だけ、お付き合いいただければと思います。

前回までのあらすじ…というと大げさですが、先日、宮崎県で行われた住友林業さんの工務店会の後に懇親会が…という話です。

懇親会の席で、私は同じ「大阪」の工務店さんばかりのテーブルに案内されました。私は「大阪北」の所属になりますので、なんとなく名前を知っている工務店さんもありますが、初対面の方ばかりなので、ご挨拶を。さすが皆さんひとかどの親方=社長さんばかりですので、貫禄があります。

住友林業の上席の方=勤続年数の長い社員さんや、古くから住友林業さんと付き合いのある工務店さんには、森田工務店のことをよくご存じ頂いているようで、多くの方に「会長(前社長)はお元気ですか?」と尋ねられます。有名なんですかね?

となりの席の方としゃべりながら食事を楽しんでおりますと、余興が始まりました。

宮崎の「ひょっとこ踊り」が登場します、といううアナウンスが流れ、会場に入ってきた「ひょっとこ」と「おかめ」の面をかぶった人たちが、会場内を踊りながら練り歩きます。どこか色っぽく、それでいて明るく滑稽で、なかなか面白い踊りです。

てっきりステージ上で何か演目でもやるのかと思っていると、彼らはそのまま会場を踊りながら歩きながら退場してしまったので、写真を撮るチャンスを逃してしまいました。なんだったんだ…。

「ひょっとこ」「おかめ」をご存じない方のために、フリー素材からお面の写真を拝借してきました。

見てのとおり「ひょっとこ」は手拭いをかぶり、片目をつぶって口をすぼめ、赤い顔をしています。語源は「火吹き男(ひふきおとこ)」「火男(ひおとこ)」が転訛(てんか)して「ひょっとこ」と呼ばれるようになったといわれています(諸説あり)。

かまどの火の番をする男で、汗をかきかき、竹筒を口にくわえ、ふーっふーっ、とかまどに息を吹き込みます。汗が目に入るのか、火の粉を避けるためか、片目をつぶっています。

「おかめ」の方は、白い顔をして、ほっぺたがふくよかな、にこにこした女性のお面です。別名「おたふく」とも呼ばれ、お好み焼きソースで有名ですね。

「おかめ」の原型は、これまた日本神話に登場する芸能の女神「アメノウズメ」といわれております(諸説あり)。アメノウズメは、引きこもってしまったアマテラス大神を表に出てこさせる日本神話の有名なエピソード【天岩戸隠れ】に登場する神さまで、詳しくは「古事記」「日本書紀」に書かれております。

そのアメノウズメですが、なんと宮崎編の冒頭で紹介したこれまた日本神話の「天孫降臨」のエピソードに出てくる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の家来のひとりなんだそうで、「おかめ」ことアメノウズメも、ここ宮崎と関わりがあったんですね。これまた詳しくは「古事記」「日本書紀」に書かれております。

…って、普通の人はなかなか読まないですよね。

ではなぜ「かまどの火吹き男」と「芸能の女神」がコンビを組んでいるのか?こうなると民俗学の範疇になってきて、いよいよ面白くなってくるのでしょうけれども、え?最後まで読んだのに面白くない?

ここではこのくらいにしておきます。ではまた。

 

 

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