皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。先日、現場を見に行きました。ここはキャリア50年を軽く超える、大ベテランの大工さんの現場です。
小柄で、大工さんにしては腕も細いのですが、飄々(ひょうひょう)とした佇(たたず)まいがなんとも味わい深い魅力的な人柄で、大工仲間だけでなく、他の職人さんからも一目置かれる存在です。
私が現場に行くと「何しに来た」と言われます。別に悪気は全然なくて、言葉通りの意味なのが面白いです。大工はサービス業ではないので「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件で」とは言いません。「何しに来た」はその代わりの挨拶ですね。
腕が良く「仕事がきれい」なので、施主さんからの評判もよく、もはやマイスター(巨匠、名人)を超えた、レジェンド(伝説)大工といっても過言ではないかもしれません。番頭さん方はどう思うかわかりませんが、私なんかはそう思います。
さてそんなレジェンドの現場ですが、写真のように、この人の現場は、いつ行っても大工道具が整然と並んでいます。
『商売道具』とはよく言ったもんで、まるで道具屋の店先みたいです。
そしてこういうところがきちっとしている人の仕事の成果がどういうものであるかは、推して知るべし、でしょう!
人は皆、それぞれ自分の流儀を持っているのでしょうが、これを見て意気に感じる人が、次のマイスター、レジェンドへの道を歩むのかもしれません。
フィールドこそ違いますが、私なんかは足元にも及びません。学ぶことがたくさんあります。ではまた。