皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
ずっと同じ現場のほぼ定点撮影ですので、進捗(しんちょく=進み具合)が分かりやすいかと思います。この日は大工さんが断熱材を入れています。
束石→床束→大引→根太→防蟻→断熱ときています。
断熱材とは、熱移動・熱伝達を減少させることを目的に設置される建築資材です。
写真は床の断熱材ですが、根太と根太の間に発砲スチロール状の板を隙間なくはめ込んでいきます。こうしておくことで、室温をエアコンやストーブなどで快適化した時に、部屋の温度を外部に逃がさないようにすると同時に、室内が外部の熱気や冷気の影響を受けないようにすることができます。すなわち冷暖房の「効き」を良くすることができます。
断熱材とその効果については、よく水筒などの「魔法びん」に喩えられていますね。
この家は1960年代の和風建築で、断熱材の代わりに昔ながらの左官壁や漆喰があちこちで使われており、また通気性にもすぐれていたと考えられます。ただ2020年代の夏の暑さは、1960年代のそれとは比べられないくらい暑くなっています。
和風建築だろうが土壁漆喰だろうが、暑いものは暑いのです。ではまた。