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エアコンが壊れた?

  • 2024年9月2日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

この週末はハラハラしながら台風10号の動向を注視していましたが、ここ大阪府豊中市はありがたいことに暴風にも線状降水帯にも見舞われず、平穏無事でした。被害にあわれた方には謹んでお見舞いを申し上げます。

そんな休日、あるお客さんから『エアコンの効きが悪くなった』と連絡が。

聞けばかれこれ30年ほど前の【テンカセ】こと天井カセット型エアコンです。【パナソニック】と名を改める前の【ナショナル】製品ですので、なかなか年季が入っています。

【テンカセ】はオフィスなどではよく見られるものですが、壁に取り付けるタイプではなく、その名の通り、天井にはめ込みむタイプのエアコンで、部屋がすっきり見えます。

さて、この時期エアコンの効きが悪いというのは、出てくる風が冷たくないということですが、その原因としてはいくつか考えられます。

(1)エアコンフィルターの目詰まり?

エアコン本体を開けると、フィルターといって、空気中のチリやホコリを機械が吸い込まないよう、細かい網目がキャッチするようになっていますが、このフィルターに付いたチリやホコリをそのままにしておくと、エアコンの効きが悪くなります。効きが悪くなったエアコンはそれでも一生懸命空気を冷やそうと頑張りますので、余計に電気代がかかる上、機械にも無理をさせ故障の原因につながります。フィルター等にたまったホコリをきれいに取り除くことで、エアコンの機能が回復することもしばしばあります。

(2)室外機に直射日光が当たって高温になっている?

エアコンには室内機と室外機があります。私たちが日ごろエアコンとして目にするのは【室内機】のほうですが、これが外部に設置された【室外機】とつながっていまして、簡単に言いますと、この室外機が建物内の熱を排出することで室内を冷やすようになっています。どちらか一方だけではエアコンとしての機能は果たしません。

そんな裏方の室外機ですが、真夏の強烈な直射日光が当たりますと、室外機が熱を溜め込んでしまい、外に熱を逃がす機能が低下します。

これを回避する方法としては、室外機に直射日光が当たらないように【日よけ】をつけてやることです。周辺に【オーニング】や【すだれ】をかけたり、とにかく室外機や周辺に熱がこもらないように工夫してあげてください。

(3)冷媒ガスが漏れている?

エアコンが空気を冷やしたり温めたりしてくれる秘密は【冷媒ガス】にあります。細かい仕組みは省略しますが、配管内に閉じ込められた冷媒ガスがエアコンの室内機と室外機を行ったり来たりすることで、冷暖房が機能します。正しく接続されていればそうそう漏れることはないはずですが、年月とともにごくわずかな隙間から少しずつ抜けて行ったり、何かの衝撃で配管などが破損した場合、そこからガスが漏れ出てしまうと、室内機と室外機を循環する冷媒ガスが少なくなり、エアコンの効きが悪くなります。

冷媒に使われるガスの種類は、時代とともに変わっています。R22と呼ばれる昔のものは、地球のオゾン層に悪影響を及ぼすといわれ、2019年までで生産を終了しています。

冷媒ガスの漏れ方が少量であれば、同じガスを充填(じゅうてん)することでエアコンの復活が期待できますが、どこかから大量に漏れている場合は、仮にガスを補充しても、そこから同じように漏れてしまうので、無駄になってしまいます。

冒頭のテンカセのお客さんのケースだと、冷媒ガスの漏出が原因として疑わしく、今後どうするかということを相談することになると思いますが、中長期的な視点に立って言えば、昔の冷媒ガスは現在入手困難ですし、当時の部品もありません。新しいエアコンの方が昔のものより消費電力も抑えられ、効率が良いので買い替えをお勧めします。
皆さんのお宅のエアコンは大丈夫ですか?ではまた。