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京都御所

  • 2024年9月24日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

マンガの神様・手塚治虫といえば、大阪府豊中市生まれでありますから、映画監督の山田洋次さん、ミュージシャンの松本孝弘さんそして私と同郷であります。

私も少年時代に手塚治虫の医療マンガ(当時はホラーマンガだと思っていましたが)【ブラックジャック】をむさぼるようにして読んだ一人ですが、昭和48(1973)年の連載開始から50周年を記念して【手塚治虫ブラックジャック展】が京都で開催中と聞きました。

京都かあ…。まだまだ暑いし、用事も多いし…。そんな私の背中を押したのは、私の蔵書を読んだ子供の声でした。

「京都でやってるブラックジャック展に行ってみたい」

というわけで、大義名分を得た私は意気揚々と上洛いたしました。

BJ展の感想はここでは書きませんが、今回のお題は、せっかく京都に来たんだからということで、子供を連れて、京都駅から御所(ごしょ)のある今出川(いまでがわ)まで行ったというお話です。

京都御所は、明治維新の前まで歴代の天皇さんがお住まいになっていたところで、紫宸殿、清涼殿をはじめ、たくさんの建物が敷地内に現存しています。

御所内の建物のうち、「内々小番衆所」「御色紙部屋」を当社のご先祖さんが建築にかかわったという話は以前に紹介しましたが、これらの建物は太平洋戦争の頃に空襲に備えるため、解体されてしまったそうです。建物同士がくっついていると、焼夷弾などで空襲を受けたときに燃え広がってしてしまうので、小さな建物をあらかじめ解体しておくことで、建物と建物を離しておく必要があったんでしょうね。

戦後になって御色紙部屋のほうは一部が再建されたと聞きましたので、もしかして往時の姿を見ることができるか、と淡い期待とともに臨んだのですが・・・。

御所のあちこちに立っている案内係のオジサンに尋ねてみたのですが「御色紙部屋?そんな建物聞いたこともないわ」「昔のことは知りまへんなあ」と。

もっと詳しいことは「京都市歴史資料館」やったらわかるかもと言うので、よし、行くぞと言いかけたところで、ハッと我に返ります。今日は子供のリクエストで【ブラックジャック展】を見に来ていたわけで、御所のことなんか、子供にはきわめて退屈だったのでは、と反省。

「今日はもう帰ろか」

まるたけえびすにおしおいけ、あねさんろっかくたこにしき

「なんやそれ」

「京都の町は道路が碁盤の目のようにきれいに作られていて、端から順番に覚えるときの歌があるねん、今日ここまでくるときに、通りの名前がほんまにでてきた」

なんでそんなこと知ってんの?と聞くと、学校の先生が授業中の雑談で教えてくれたそうで。ただついてきただけではなく、子供なりにしっかり社会見学をしてくれていたとは!

アッチョンブリケ!

(注:「ブラックジャック」作中における、何かに感情を揺さぶられたときの感嘆詞)

ではまた。