イタチの仕業？

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

こちらは古い木造家屋の空家です。先日の大雨の際、どうも瓦が滑り落ちたみたいです。幸い直下は敷地内でしたので誰かのご迷惑にはならず、よかったです。

いずれ住むときに改修する予定で、それまでは費用を抑えて維持したい、ということでした。屋根屋さんの機転で、割れた瓦を上手に利用して、もう一度乗せなおしてくれました。

どうして瓦が滑り落ちたのか、屋根屋さんに聞いてみました。

ひとつは、昔の瓦は屋根に乗せる時、粘土に石灰などを混ぜた特殊な土（葺き土）を使って接着するのですが、この土が長い年月で接着力を失ってしまったこと。

そしてもうひとつ、写真がうまく撮れなかったのでわかりにくいのですが、写真奥の方、イタチなどの小動物が、妻（ツマ＝への字型の屋根の形状）の軒（ノキ＝壁から出ている屋根部分）の付け根部分を、歯だか爪だかでガリガリやって、壁に穴を開けた痕跡があります。小さい穴ですが、小動物が出入りするには十分。ガリガリやるとき、後ろ足で踏ん張っていたのでしょう、古い瓦に後ろ足の力が加わって、ずれたのではないか、という推測です。

私の実家でも経験があるのですが、イタチだかハクビシンだかが、どこからか天井裏に忍び込んだことがありました。天井裏を小動物が走りますと「コトコトコトコト」という、かわいい音がして、その音で、動物がどこからどこへ移動したかがわかります。餌がなければ退散するといわれていますが、鉄骨のマンションなどではなかなか経験できないのではないでしょうか。

この穴も、屋根屋さんが上りついでにしっかりふさいでくれましたので、瓦も壁ももう大丈夫。ナイス屋根屋さん！

空家をお持ちの皆さん、家屋はしっかり管理しましょう。しっかり換気、しっかり手入れ、しっかり補修。

家のことでお困りごとがありましたら、空家管理のお手伝い工務店＝森田工務店にご相談ください。ではまた。