皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。
今年もほんとうに暑い中、専門学校のインターンシップの学生さんが森田工務店の職場を見に来てくれました。
当社は木造注文住宅の施工で昔から実績がありますので、建築を志す学生さんが興味をもって見に来てくれるのは、嬉しいことです。
今回は、大工さんになりたいという2名の学生さんが来てくれました。うち一人は女性です。女性の大工さんも少しずつ見かけるようになってきました。
学校では、仕口(しくち)、継ぎ手(つぎて)など、従来の手動工具で木材を加工整形する基本技を勉強しているそうです。古来からの大工の知恵と技術と面白さをしっかり体験・継承してほしいと思います。
いっぽうで、実際の私たちの建築現場では、ほとんど電動工具が主流です。手刻(てきざ)み(=大工が木材を加工整形すること)もありますが、木材の多くはプレカット(あらかじめ現場で組み立てやすく加工された状態)で届きますので、学校で学んでいることと実際の現場のギャップを感じたのではないでしょうか。
大工の仕事は加工技術だけではありません。材を持ったり運んだりする基本的な力も必要です。たとえば耐火用石膏ボードなどは1枚で20㎏ぐらいでしょうか。勉強に来てくれた女子学生さんにも、その重さの感覚を体験してもらいました。
【オリャッ】といったか【ヨイショッ】といったか忘れましたが、掛け声とともにしっかり持ち上げてくれました。お見事!パチパチパチ!
私の経験では、なるべく体幹(からだの中心部)に近いところに引き寄せて密着させ、【腰で持つ】感覚なのですが、これはあくまで私の体格があってのことですので、間違って伝わるとケガの元になるので、教えません。皆さん自分なりの持ち方があるように思いますが、いきなりは難しいと思います。何事も経験。
ともかく、新時代の大工さんが、将来の建築業界をしっかり担ってくれることを期待しています。いっしょに頑張りましょう!ではまた。