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バントさんの話

  • 2022年1月26日

皆さんこんにちは、株式会社森田工務店の森田晃司です。

子供の頃、当社の初代社長で、私の伯父である森田照雄からこんなことを言われたことがありました。

「工務店は、バントやで。ええバントさんがいてくれたら、会社は伸びる」

伯父がなぜ子供の私にそんなことを言ったのか、わかりません。しかしこの会話はよく覚えています。その後に続く、伯父によるバントさんの説明は、意味がわかりませんでした。

照雄オッチャンとこんな話をした、と父に話しましたら、父は「そやど(そうだぞ)」と笑っていましたが、父のバントさんの説明も、やはり理解できませんでした。

そんなやりとりを、この歳になって思い出しています。

 

さて、番頭(ばんとう)という言葉を、私どもはなにげなく使っておりますが、現代の企業にお勤めの若い方には、ピンと来ない言葉かもしれませんね。

商家の番頭さんだと、私の勝手なイメージですが、お店の奥の方に座って、前掛けをして、そろばんをはじいて何やら書入れをして、小僧さんに何かを言いつける、商家の主人のもとで、店のことを取り仕切る立場の商人(あきんど)でしょうか。

工務店の番頭は、少しイメージが違います。ディレクターであり、マネジャーであり、コンダクター(指揮者)なのです。施工管理といって、自らが担当する建築現場の工事が適正に進んでいるか。出来上がりに落ち度はないか。予算の管理。事務所にいるだけでは現場はわかりませんから、現場であれこれチェックします。

いい番頭さんは、動きがまったく違います。交渉力、洞察力、段取り力に優れています。段取り力って、普段の生活ではなかなか身につかないですよ。これらを備えていますと、当然、施主さんや職人さんからは信頼され、一目置かれます。

大工さんや職人さんたちが集まっただけでは、家は建ちません。全体を把握し、コントロールできる番頭さんがいてはじめて現場は回るのです。

 

さいごに、私から今の若い方に呼びかけたいです。

押すトコ引くトコをしっかりわきまえた交渉力と、

 物事の深い部分まで見極める洞察力と、

 時間と空間を高効率で活用できる段取り力。

これらを身に着けて、レベルアップした自分を想像してみてください。

自分に秘められた能力が、全開になっているって、すごくないですか?

そのための修業のチャンスが、ここにあります。

というわけで、

森田工務店でバントさんになりたい方は、男女問わず当社までいちど連絡ください、お待ちしています。ではまた。